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梅雨の香りとライポン…

梅雨に入って雨の匂いに混じってネズミモチのほのかな香りが

漂ってきます。

梅雨のこの時期、白く小さな花をいっぱいつけるそれほど大きくない

植物です。

仕事の合間に車中でうたた寝をしているとき、子供の頃の夢を見ました。

子供の頃住んでいた東京の、とある街は今では考えられないほど、まだ

のどかな風景が広がっていました。

大通りから少し住宅地に入ると、大きなお屋敷の合間に広がった空き地、

そこにいっぱいのネズミモチの花が咲き、それに群がるハナバチを捕まえて

腹に糸を結び、風船のように飛ばしてみたり、(残酷ですが)羽をむしって

這わせてみたりしたものでした。

地元ではこのハナバチを「ライポン」と呼び、子供たちは虫かごにいっぱい

ライポンを集めては自慢したものです。

裏の空き地にはヒキガエルやアオダイショウ、ちょっとした水たまりには

おたまじゃくしやホタルもいました。セミ取りは勿論、ザリガニ釣り、

いろんな生き物を見たり触ったりできた街、東京だった記憶があります。

幼馴染の子供たちで遊んだり、けんかしたり、外国の子供たちも輪のなかに

何人もいました。国籍問わず、ことば通じずとも一緒に走り回っていました。

当時、同居していた僕のじいちゃんが魚屋だったこともあり、日が昇る前に

連れて行ってもらった築地魚市場、夕方になると店先にはご近所の奥さん方、

裏手のお屋敷の炊事担当の使用人、いろんな方がじいちゃんの魚屋に

買いに来てはいろいろお話してくれたものです。

昼夜問わず働き詰めだった父親が、夜勤までの間に裏の空き地で殴られながら

泣きながら教わった補助輪なしの自転車の乗り方も今ではいい思い出です。

学校にあがるとテレビゲームが流行り、室内で遊ぶ子供もたくさん出ました。

ただ、夕日が沈むまで、駄菓子屋で買ったロウセキで道路いっぱいに描いた

漫画や、空き缶を拾って缶蹴りしたり、店屋物を頼んだ翌日、洗った割り箸で

作った割り箸鉄砲などセピア色のいい思い出ばかりです。

時代は変わり、殺風景で殺伐とした街になったここ東京ですが、こうした

思い出がある分、今の子供たちよりいろいろなものをもらっていたんだと

つくづく実感します。

僕らは今の子供たちに何を教えてあげられるのか、何を思い出として

残してやれるのか、安易にお金を出せば買える思い出ではなく、

子供たちが将来、自分の子供たちに自信もって話ができる環境を

与えてあげられれば・・・なんて大それたことですが、夢から覚めて

そう思いました。

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