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入院中の出来事①

今回の入院中、いろいろ感じたこと、体験したことを

少しだけでも忘れないように記録しておこうと思います。

どうぞ退屈な記録ですので、あまり真剣にお読みに

ならないでください。

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人間模様1~ネパール料理屋さんにて~

夕食を食べに病院にほど近い、ネパール料理屋さんに入った。

ここは昼夜問わず店前に「本格カレー」の大弾幕をかかげており、

カレー好きの僕には非常に魅力的に映っていた。

店に入るとおよそ見た感じアーリア系の、いかにも「現地」の方の

面持ちのスタッフが数名、フロアと見渡せる厨房に散らばっていた。

「イラッサイマセ~」

割に流暢な日本語で色黒の笑顔に真白な、きれいな歯並びが妙に印象的だった。

店の入り口脇にすでに入っていた家族連れが座っており、僕は店の奥に座った。

どうやらお客はこの家族と僕だけのようである。

僕は座るとすぐにお店お勧めのセットメニューを頼んだ。

先に入っていた家族連れは未だメニューで悩んでいるような声。

店員が一生懸命、説明をしていた。

この家族連れは母親、20前後の兄と妹の3人のよう。

会話の様子では、この店のスタッフと犬の散歩で知り合いになり、

今日初めてお店に食事方々遊びに来たのだという。

あいにくこの日、そのスタッフは休暇をとっていた。

日本人に馴染み深い「カレーライス」という食材ではあっても

なかなか慣れない現地の「××マサラ」とか「××ティッカ」とか

並ぶと途端に想像力の迷宮に迷い込んでしまう方が多い。

この家族もそのようで、「普通の辛すぎないカレーライスはないのか?」

と騒いでいた。

店員にひとつひとつ聞きながら注文した料理のはずだったが

最初に出てきたカレーはこの家族の想像したものと違っていたようだった。

「これ辛いんじゃない?」「見た感じ食えそうにない!」

妹と思われる女性が先に口にした。

「あっ、意外とそうでもないかも」

その言葉を受けて家族が一斉に食べ始めたようだった。

二つ目のカレーが出てきた。

どうやら今度は想像と明らかに違うものが出てきたようだ。

「あ~、俺、こんなの頼んだ覚えないんだけど!」

「さっさと変えてくんない?」と兄。

困り果てながら店員は2品目を厨房に下げた。

現地のことばのようで、内容はわからないが、厨房スタッフも皆、首をかしげている。

おそらく翻訳のニュアンスの違いか何かで注文が変わってしまったのかもしれないし、

またちゃんと説明を聞かないでこの家族も早合点で注文してしまったのかもしれない。

双方にとって不幸だが、ありがちの話だ。

そのうち僕も食べ終わってしまったので、先に会計を済ませ、店を出ようとした。

そのとき「あ~」と母親、そして「ゴメンナサイ」と店員の声。

よく見るとラッシーと呼ばれるヨーグルトドリンクが兄の頭から全身に流れていた。

まるでコントのように真っ白の液体を頭から全身に浴びた兄は無言のまま

固まっていた。

僕はその横を過ぎ、静かに店を出た。

ちょうど会計のとき、厨房のスタッフのかすかな笑顔が見えた気がした。

よっぽど横柄な態度と言葉に腹をたてた確信犯だったのかもしれないと思った。

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